股関節の痛みを予防・改善する方法

ここでは、股関節に痛みを引き起こす病気の症状や原因、股関節の痛みの予防法について、くわしくお伝えしましよう。

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股関節に起こる関節痛、原因と対策は!?

歩く男性

股関節の関節痛は、立つ、歩くという日常的な動作を困難にしてしまう厄介なもの。また、股関節が痛むことによって、靴や靴下が履きにくい、足の爪が切りにくいといった生活上のちょっとした動作にも不便を感じることが増えてきます。

体重を支え、動作をする上で重要な役割を果たす股関節の痛みの原因には、どんなものがあげられるでしょうか? ここでは、股関節に起こる痛みの原因となる病気とその症状、そして、痛みの予防や改善方法についてお伝えしましょう。

股関節に起こる関節痛の原因となる病気と症状

股関節の仕組み

股関節に痛みをもたらす原因となる病気には、いくつかのものがあります。いずれも女性に多い病気だと言われていますが、それぞれについて詳しく見ていきましょう。

変形性股関節症

股関節の関節痛で最も多いのが、変形性股関節症です。股関節の軟骨がすり減り、骨と骨がぶつかることによって痛みが生じます。最初は長時間の歩行や運動の後に痛みを感じる程度ですが、進行すると日常的に痛みを感じるようになり、股関節を動かせる範囲が狭まり、足の筋力が落ちてきます。変形性股関節症は、先天性股関節脱臼が原因となって発症することが多いのですが、加齢による軟骨のすり減りも原因となります。

大腿骨頭壊死症

大腿骨の骨頭部分の血流が悪くなり、壊死を起こす大腿骨頭壊死症も、股関節の痛みを引き起こす病気です。ただし、壊死が起こってもすぐに痛みが出るわけではなく、壊死した部分が変形することによって痛みが生じるため、壊死の範囲が小さい場合には症状がないこともあります。大量の飲酒やステロイド剤の服用が関係していると言われますが、原因不明であることも多いようです。

骨粗しょう症

骨がもろく、スカスカになってしまう骨粗しょう症では、少しつまづいただけでも大腿骨の付け根の部分の骨が折れてしまうことがあります。骨折による痛みや腫れがあり、歩くことができなくなります。

関節リウマチ

関節に炎症を起こす関節リウマチにより、股関節に炎症が発生すると、痛みや動かしにくさを感じたり、立ち座りや階段の昇り降りが困難になったりします。関節リウマチは特に女性に多い病気であり、原因は明らかになっていませんが、主に免疫の異常や感染ではないかと考えられています。

股関節の痛みの予防と改善方法

運動で股関節の痛みを予防する女性

股関節の痛みを予防したり改善したりするためには、どうすればよいのでしょうか? 日常生活の中で気をつけるべきことを以下にあげてみましょう。

股関節への負担を少なくする

股関節には、動作によって大きな負担がかかります。立ったり座ったりする時は何かにつかまり、ゆっくりと動くよう心がけましょう。歩く時にもゆっくりと、よい姿勢で歩き、必要に応じて杖などを使うことが大切です。

股関節の周りの筋肉を鍛える

変形性股関節症を予防するためには、股関節の周りの筋肉を鍛えるストレッチ、ウォーキング、水中での歩行運動が有効です。無理のない範囲で、できるだけ毎日行いたいですね。ウォーキングをする時には杖を使い、股関節の負担をやわらげながら筋力アップを目指しましょう。

また、関節リウマチの予防や症状の改善においても、適度に体を動かすことが効果的。痛みの少ない時は積極的に身体を動かして血流をよくし、筋力をキープしましょう。ただし、大腿骨頭壊死症の場合には、股関節にかける負担を少なくするよう、運動や歩行の制限がかかることもありますので、医師の指示を守って過ごしましょう。

体重を増やさない

股関節の負担を減らすためには、体重を増加させないことも大切です。食事や運動の習慣を見直し、適正体重をキープできるようにしましょう。

冷えを防ぐ

関節痛は、冷えると痛みが増すことが多いため、股関節を冷やさないことも大切です。衣服を調節したり、エアコンを使い過ぎたりしないように注意しましょう。

股関節の痛みを予防するためには、上記のようなポイントに気をつけるとともに、軟骨成分であるグルコサミン、コンドロイチンを補うことが役立つと考えられます。食品からは摂取しにくい成分ですので、サプリなどを利用して、上手に補うことを検討してみましょう。

元気に歩くためにも股関節の痛みをしっかり予防!

股関節の痛みがある場合は、できるだけその負担を減らすよう、ゆっくりとした動作を心がけましょう。立つ時には何かにつかまって立つ、歩く時には杖を使うなど、できる範囲で股関節に負担をかけない工夫をすることが大切です。

また、日常生活の中でできる小さな工夫もあります。トイレは和式よりも洋式を使う、寝る時は布団よりもベッドにする、入浴する時はシャワーチェアを活用するなど、股関節に負担の少ない生活ができるように、身の回りを見直してみましょう。

そして、関節痛の予防や改善においては、やはり適度な運動がとても大切です。股関節の周りの筋肉を鍛え、柔軟にしておきましょう。股関節のためには、水泳や自転車などが推奨されています。運動を取り入れながら、無理をしすぎないように注意しつつ、股関節を守っていきましょう。

もちろん、食生活に気を配り、肥満を予防することも大切。体重増加は、股関節に負担をかけることにつながりますので、適正体重をキープできるようにしましょう。合わせて、栄養バランスの整った食事をするとともに、グルコサミン、コンドロイチンなど、軟骨をサポートする成分をサプリで取り入れる工夫もオススメです。

股関節に起こる関節痛は、立つ、歩くなどの動作に大きな影響を及ぼします。いつまでも元気に歩き続けるためにも、さまざまな面において痛みの予防を心がけましょう。